仲良し夫婦

おばあちゃんのおまじない

おばあちゃんがおまじない?

 ある日、おばあちゃんがお母さんに『○夫さんは、素晴らしい人よ!』
と言っていた。『あなたは幸せよ~!』とも。私はもやっとした。
 また別の日も、おばあちゃんはお母さんに『○夫さんほどいい人はおらん。』
『○夫さんは本当に優しい人じゃ~。』と言っていた。私はまたもやもやした。
小学生の頃の私は、その後も頭に(・・❔を浮かべる日が続いた。

だって、本当の父は△な男

 父は基本は厳格な感じで、たまにはダジャレを言いふざけたりする人で。
表向きはおばあちゃんの言う”素晴らしい人”だったけれど、
父のあんな面やこんな面をおばあちゃんは知らないのかな?と、思っていた。

 例えば、父は電気や機械にすこぶる弱かった。
なので、浴槽の電球がチカチカし始めて、交換のタイミングになっても
当分交換されることはなかった。

一つ目の電球がつかなくなり、二つ目の電球もつかなくなり、
浴槽は真っ暗だが、脱衣場の明かりでなんとかなる。
が、そこもチカチカし、今にも消えそうになってきた頃にようやく動き出すような人だった。

(このくらいはかわいい話で、いけてない△な部分はもっとあるけれど、ここではやめておきます。)

嫌な気持ちを大きくしてしまっている?

 ”あの人には△な部分がある。あれもできない。これもできない。
頼んで頭を下げても中々してくれない。ここが嫌!あそこが嫌!”
(ザ、昭和な男の典型。あの時代あるある。)

毎日こんなことを考えていたら、そりゃあ嫌になってしまうし、
母親まで、『○夫さんは、、、。』なんて言い出したら、もっともっと加速して
嫌だな~!の気持ちが大きくなってしまう。
 言葉に出さなくても伝わってしまうし、言葉にしてしまえばもっと険悪。。。
嫌われ、けなされ、男心が傷つけば、もうお互いに優しさなんて使わなくなってしまう。
とんでもない負のループ。。。

だって、にんげんだもの!

 いい所も悪い所も両方持っているのが人間。
いい所ばかり見ていれば、どんどんいい人な気がしてきて、悪い部分が小さく見えてきます。
(なくなるわけではないけれど、小さく見えるイメージ。)
いい気持ちで接すれば、相手もいい気持ちを感じ取り、きっと優しくなってくれます。
 だってお互い様ですから。
自分だって、私だって、完璧じゃないし、ダメな所はイロイロあるもの。
 お互いに少しずつ歩み寄り、少しずつ理解して、
昨日より今日、また少し相手を好きになりましょう(^^)

おばあちゃんがおまじないをして、
 お母さんがマインドコントロール!

 おばあちゃんは、お母さんが負のループに陥らないように、
負のループで深く傷つき悲しまないように、おまじないをしていたんだと思う。
お母さんは、何度もおまじないの言葉を聞きながら、
気持ちを静めて、変に嫌いにならないようにマインドコントロールしてたのかな。

 ちなみに、お母さんは私の旦那さんのことを絶対悪く言いません。
 (ダメな所も私が嫌がることもするのに!)
おばあちゃんのおまじないを今度は私にしてくれてるのかも。
私もまだまだ頑張ります☆

【注意】少しだけ脚色してあります。参考程度にお願いします。


 

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